こんにちは。ここ数日、昼間は晴れて夜に雨が降るという変な天気が続いているシドニーです。
さて、幼稚園ボランティアプログラムで参加されている生徒様が多くなるこの時期、
多くの生徒様から【英語は得意だったんですか?どうやって英語を勉強した(している)のですか?】と聞かれます。
個人的には、学生時代からシドニーに来るまで、英語は得意どころか苦手科目でした。
苦手なくせに、海外とくに英語圏で生活することに憧れがあり、簡単にしゃべれるようになる方法はないかなーと考えていました。多くの方が思っているように、私も【海外に住めば話せるようになる】【外国人の彼氏/彼女を作れば英語が伸びる】と信じて渡豪してきた一人です。
実際、こちらに来てから良い縁があり、今もシドニーで生活しているのですが、
【海外に住めば話せるようになる】【外国人の彼氏/彼女を作れば英語が伸びる】
というのはウソだと私は思います。
確かに英語を使う機会が増えるのに伴い、耳が慣れる⇒言っていることがわかる⇒返事ができる…と多少は伸びると思います。しかし、この2つの条件を手に入れただけでは、ネイティブと日常会話ができたり、仕事や生活するうえで問題ない程度にはなりません。
私の周りにも、2-3年こちらで生活しているのに来たころから英語が伸びていない人、日常会話や電話はまったくだめという人はたくさんいます。
もちろん新しい言語を学ぶのに環境はとても重要だと思います。ただ、その環境の中で自分がどれだけ頑張れるかによって伸び率はかなり差がでてきます。
私のパートナーは英語しか話さない人ですが、彼が私と話をするときは常に簡単な単語/言い回しを使ってくれます。彼が友達や家族と話すときのスピード/単語と比べると子供相手に話してるようなものです。
最初の事は、彼の友達や家族が話をしている会話についていけず、質問をされても言っていることの意味がわからず、とてもつらかったです。彼が席を外している時は、不安でしかたなく、【誰も私に話かけないで】と常にハラハラしていたのを覚えています。友達や家族との集まりに誘ってもらっても嫌々参加していた時期もあります。映画やテレビも英語で見るのか嫌でしばらく避けていました。でも、そこで逃げずに誘われた集まりには嫌々でも参加し、辞書を使いながら、恥ずかしさを捨てて【もう少しゆっくり話してほしい】【れはとういう意味?】と自分から言えるようになってから少しずつ伸びていった気がします。
幼稚園ボランティアの生徒様はホームステイをしているので、シドニー滞在中は一般家庭で英語を使う生活をしています。【言ってることがわからない】【家族との会話に入れない】という悩みをよく耳にします。
もちろん最初から話せる人は少ないですし、幼稚園やホームステイ先の人たちも、皆さんがネイティブ並みに話せるとは思っていません。通じるかどうかわからないからと誰かが話かけてくれるのを待つのではなく、【分からなくて当たり前】と割り切って自分からどんどん話しかけてみることが大事です。
こちらにとっては【英語を使う練習】とがんばって話かけても、相手にすれば普通の会話/世間話です。そのため、言い終わるまで待たず話題が変わることだってしょっちゅうあります。途中で話を折られたとしても、落ち込んであきらめるのではなく、会話についていくようにする/次に言葉を発するチャンスと見つけようとする姿勢が重要だと思います。
…と長々と熱く語ってしまいましたが、英語を習得するのは簡単ではない/みんな努力しているから話せるんだと分かることで、みなさんが前向きに英語と向き合ってくれたらなーと思います。
Have a nice weekend!